家族を見つめる本
出版のススメ研究会 / 自分史書籍 / 2020

「家族に残すこと」を目的とした、自分史書籍のデザイン。従来の“著者の視点”に加え、読み手となる“家族からの視点”を想像し、装丁や制作プロセス、保管の仕方に至るまでを「いかにして自らの死後も人生の痕跡を残すか」という観点からあるべき姿を追求した。

取材|著者だけでなく家族皆での取材への参加を推奨し、自分史づくりそのものが“自身の人生を家族へ語り聞かせるイベント”となるよう計画した。
装丁|家族の複数人が本を囲む風景を想像し、A3変形の大判サイズと和綴じとハードカバーの組みわせによる開きの良い装丁とした。
割付け|人生を年表化した目次をレイアウトの主軸とし、時間の流れを感じながら本文を読み進める事ができる 。また、高齢の利用者への読み易さと本書籍の性質に合った格式を考慮し、書体やサイズ・レイアウトの選定を行っている。
保管|専用の額に本を収納することで、本棚や押入れにしまうのではなく、常に家族の目に触れる場所に保管し、家族が集まるときに話題になり読み返す機会を創出する。
素材|使用している和紙は、浜松市北部の阿多古地域の職人による手漉き和紙。原料となる楮の育成から、手漉きまでの全ての工程を工房の敷地内で行っている。阿多古和紙は風化に対し、百年単位での耐久性を持つと言われている。

和紙製造:大城忠治
製本:村上製本
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